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クローズアップ18. バロックパールのペンダント

古くから、不定形な真珠や宝石のことを
意味していた"バロック"という言葉は、
16世紀後半から18世紀前半にかけて、
ヨーロッパを中心に広まった美術様式
"バロック様式"の語源ともなりました。

その頃から、自然の産物である特別なフォルムの、
いわゆるバロックパールが珍重され、
個性的な美しさを主役とした
バロックパールジュエリーが、貴婦人たちに
もてはやされるようになっていったのです。

今回ご紹介するバロックパールのペンダントには、
そうした歴史的な背景や伝統美をも
感じていただけるのではないでしょうか。

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内側から放たれる、有機質らしい柔和な光に、
生命の輝きさえ思わせる、白蝶真珠のバロック珠。

その柔らかく儚げな一粒を慈しみ、
そっと包み込むようにフレームが作られています。

完全にパールのラインに沿わせているのではなく、
やや浮かせたようになっている部分もあるため、
パールのふんわりとしたムードが伝わります。

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それでいながら、フレームには
ラマージュと呼ばれる凝った細工が丹念にほどこされ、
生き生きとした小枝のような力強さがあります。

また、石留にきらめくダイヤモンドは、
こぼれ落ちる水滴のようにピュアな表情を見せながらも、
しっかりとパールを支える役割を果たしています。

トップとネックレスチェーンを繋ぐ部分にあしらわれた
三枚の葉の意匠も目を惹きます。

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小さな一枚一枚の葉の丁寧な彫刻には、
高度な職人技を見ていただけることでしょう。

着けた時にトップが綺麗に揺れるように、
インチーゾを施したボールをアクセントとしながら
組み込んでいるのがおわかりになるでしょうか。

チェーンの長さは約60cmで、ややロングサイズ、
パールのトップの長さは約1.6cmです。
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同じものは他にひとつとして存在しない、
貴重な作品でもありながら、
リアルクローズに合わせやすい
ファッション性の高さも魅力です。

パールとゴールドとの麗しい輝きの対比。
素材の競演が際立つペンダントです。