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コレクション16. スパイダーネット

フェデリーコ・ブチェラッティでは、シーズンコレクション名や、
シーズンごとのテーマは設けていません。

トレンドを追うのではなく、
昔ながらの伝統的なクラフツマンシップを粛々と守り、
腕利きの職人たちが、惜しみない時間と労力を注いで、
1つ1つ、唯一無二の芸術作品のように制作してきました。
現在ではその型数も、数えきれないほど多くなっています。

伝統的なデザインパターンやテクニックも無数にありますが、
中でも特徴的なものには呼び名があり、
お客様からも愛称のように親しんでいただいています。

こちらでも何度かご紹介いたしましたが、
レースのような"スフォラータ"、
極細のラインでシルクのような光沢を出す"インチーゾ"
唐草模様のような"グラフィート"なども、代表的な技法です。

そして今回は、"スパイダーネット"と呼ばれる
自慢のテクニックについて、ご紹介したいと思います。

まさに「蜘蛛の巣」のような繊細さ、軽やかな美しさをご覧ください。
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1枚のゴールドのプレートを、糸鋸でくり抜き、
ぎりぎりまで細いラインだけを残すように、
ヤスリをかけて仕上げた透かしのハンドワークです。
熟練の職人にのみ許され、 受け継がれてきた高度な技法です。

特に、このリングに施された"スパイダーネット"には、
驚かれる方が多くいらっしゃいます。
曲面に流れるように作られた網目模様は優美そのもの。

網目のサイズや形はそれぞれ微妙に異なっており、
人の手による自然な温もりが、優しい雰囲気を広げます。

センターの花の細工とダイヤモンドもエレガントで、
いかにもという豪華さではないのに、
ありふれたジュエリーとは、ひと味もふた味も違う、
高貴な気品が香り立つようです。

丸いペンダントの方も、"スパイダーネット"の透け感を
ベースとして、ダイヤモンドが対照的に、浮き出るように輝く、
手の込んだ一品です。
日常にも着けやすいシンプルなデザインですが、
さりげなく目を惹く高級感があります。

イヤリングは"スパイダーネット"ではありませんが、
エッジの透かしがアクセントになっていて、
"スパイダーネット"のジュエリーに合わせていただけます。
ややモダンな印象もある個性的な形ながら、
幅広い着こなしに似合うデザインです。

たとえば初めてお越しいただいて、フェデリーコ・ブチェラッティの
ファーストアイテムに迷われる際などには、
ブランドを代表するテクニックの中から
お好みのスタイルをお選びいただき、
少しずつ揃えていかれるのも、一案ではないかと思います。

まずはルーペでじっくりと、繊細な宇宙をお楽しみください。