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連載:金細工師・ブチェラッティ家の歩み(1)

 フェデリーコ・ブチェラッティ、ローマ本店の開店90周年を記念し、ローマ店にて特別展「金細工師・ブチェラッティ家 歴史と変遷」を2016年12月6日より明け1月7日まで開催いたします。ショッピングストリートとして著名なコンドッティ通りに面するローマ店では、創業者マリオ・ブチェラッティから、フェデリーコ・ブチェラッティ、そしてベネデッタ・ブチェラッティと、3代に渡る金細工師それぞれの個性が光る代表作をご紹介いたします。

 フェデリーコ・ブチェラッティ髙會堂六本木店では、3代に渡る金細工師を改めてご紹介し、創業時と変わらぬ"ファミリー・ビジネス"、そして熟練した職人たちによる "ハンドメイド"に愚直にこだわり続けるフェデリーコ・ブチェラッティの魅力の一端をお伝えして参ります。

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 ところで本編に入ります前に、ブチェラッティ家が代々行ってきた"金細工師"の仕事についてご説明しましょう。一言でいえば"デザイナー"ですが、それは必ずしも正確ではありません。現オーナーのロレンツォ・ブチェラッティは「ブチェラッティ家は職人を導く指揮者(コンダクター)である」、と例えます。

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 「ベネデッタが楽曲を書き、オーケストラメンバーも曲ごとに彼女が決めます。こう弾いてほしい、とヴァイオリニストにお願いもします。ベネデッタの仕事は直接演奏することではありませんが、役割分担された職人を指揮することで、最終的に一つひとつの作品が出来上がるのです。」

 「もちろん、それがブチェラッティの曲であっても、指揮台に他の誰かが立てば、それはもはや私たちの曲とは言えません。彼によってオーケストラを解散され、打ち込み音楽を始めることだって考えられるからです。ですから、私たちはデザイナーというよりもコンダクターであるのです。」

-続く-